引退する西口…ノーヒットノーラン未遂事件をプレイバック [プロ野球]
9月28日、今季限りで引退する埼玉西武ライオンズの西口文也投手が、
最後のマウンドに上がりました。
5回表に打者・井口の場面で登板し、微妙な判定のフォアボールを出して、
現役生活にピリオドを打ちました。
西口は東尾監督時代から、ライオンズのエースとして活躍してきました。
その存在感は絶対的で、松坂大輔投手が入団し、圧倒的な成績を残しても、
ライオンズのエースは西口、と言われ続けるほどでした。
そんな西口を語る上で欠かせないのが、3度にもわたるノーヒットノーラン未遂事件です。
そのシーンを振り返ってみたいと思います。
■2002年8月26日 対千葉ロッテマリーンズ(西武ドーム)
西口は初回から1人のランナーも出さず、7回を迎えます。
この回ツーアウトを取った後、ロッテの3番打者・福浦和也にフォアボールを与えて初めてのランナーを許します。
しかし、続く打者は抑え、迎えた9回表ツーアウト。
バッターボックスには1番打者の小坂誠。
ツーボールノーストライクから投げたこの日102球目は、右中間に弾き返されるヒットとなってしまいました。
当時、9回2死からノーヒットノーランを逃したのはパ・リーグ史上8度目、18年ぶりのことでした。
■2005年5月13日 対読売ジャイアンツ(インボイスSEIBUドーム)
この日も西口は、2回表に清原和博に与えたデッドボールで1人のランナーを許したほかは完璧に抑え、
3年前に逃した大記録を掴むべく、ノーヒットのまま9回ツーアウトを迎えます。
しかし、迎えた1番・清水隆行に投げたスライダーは、見事に捉えられライトスタンドへ飛び込むホームラン…。
またも9回2死から、あと一人のところでノーヒットノーランを逃してしまったのでした。
■2005年8月27日 対東北楽天ゴールデンイーグルス(インボイスSEIBUドーム)
ノーヒットノーランを直前で逃す悲劇を2度も味わった3ヶ月後、西口にまたもチャンスが訪れます。
今度はただ一人のランナーも出さず、完全試合の状態で9回ツーアウトを迎えます。
そして、9番打者・藤井彰人をショートゴロに打ち取り、スリーアウト!
これで完全試合達成!…とはなりませんでした。
残念ながら味方の援護が無く、西武も9回を終わって無得点。
試合は延長戦に入ってしまいました。
そして10回表、先頭打者の沖原佳典にヒットを打たれ、完全試合は消滅。
あろうことか三度大記録を逃すこととなってしまいました。
…と、大記録を目前で3度も逃す不運を経験した西口ですが、
どの試合も、初安打を打たれた後も崩れること無く、全て最後まで投げ切って勝利を収めています。
この辺りは、さすがエースです。
いつも飄々とした西口投手、大記録の逃した瞬間も大きく落胆せず、苦笑いを浮かべるのみです。
あのあっけらかんとした表情が、悲劇も笑い話として語り継がせているのかもしれません。
引退会見での話では、やっぱり心残りがあったようでしたけれどね。
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最後のマウンドに上がりました。
5回表に打者・井口の場面で登板し、微妙な判定のフォアボールを出して、
現役生活にピリオドを打ちました。
西口は東尾監督時代から、ライオンズのエースとして活躍してきました。
その存在感は絶対的で、松坂大輔投手が入団し、圧倒的な成績を残しても、
ライオンズのエースは西口、と言われ続けるほどでした。
そんな西口を語る上で欠かせないのが、3度にもわたるノーヒットノーラン未遂事件です。
そのシーンを振り返ってみたいと思います。
■2002年8月26日 対千葉ロッテマリーンズ(西武ドーム)
西口は初回から1人のランナーも出さず、7回を迎えます。
この回ツーアウトを取った後、ロッテの3番打者・福浦和也にフォアボールを与えて初めてのランナーを許します。
しかし、続く打者は抑え、迎えた9回表ツーアウト。
バッターボックスには1番打者の小坂誠。
ツーボールノーストライクから投げたこの日102球目は、右中間に弾き返されるヒットとなってしまいました。
当時、9回2死からノーヒットノーランを逃したのはパ・リーグ史上8度目、18年ぶりのことでした。
■2005年5月13日 対読売ジャイアンツ(インボイスSEIBUドーム)
この日も西口は、2回表に清原和博に与えたデッドボールで1人のランナーを許したほかは完璧に抑え、
3年前に逃した大記録を掴むべく、ノーヒットのまま9回ツーアウトを迎えます。
しかし、迎えた1番・清水隆行に投げたスライダーは、見事に捉えられライトスタンドへ飛び込むホームラン…。
またも9回2死から、あと一人のところでノーヒットノーランを逃してしまったのでした。
■2005年8月27日 対東北楽天ゴールデンイーグルス(インボイスSEIBUドーム)
ノーヒットノーランを直前で逃す悲劇を2度も味わった3ヶ月後、西口にまたもチャンスが訪れます。
今度はただ一人のランナーも出さず、完全試合の状態で9回ツーアウトを迎えます。
そして、9番打者・藤井彰人をショートゴロに打ち取り、スリーアウト!
これで完全試合達成!…とはなりませんでした。
残念ながら味方の援護が無く、西武も9回を終わって無得点。
試合は延長戦に入ってしまいました。
そして10回表、先頭打者の沖原佳典にヒットを打たれ、完全試合は消滅。
あろうことか三度大記録を逃すこととなってしまいました。
…と、大記録を目前で3度も逃す不運を経験した西口ですが、
どの試合も、初安打を打たれた後も崩れること無く、全て最後まで投げ切って勝利を収めています。
この辺りは、さすがエースです。
いつも飄々とした西口投手、大記録の逃した瞬間も大きく落胆せず、苦笑いを浮かべるのみです。
あのあっけらかんとした表情が、悲劇も笑い話として語り継がせているのかもしれません。
引退会見での話では、やっぱり心残りがあったようでしたけれどね。
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タグ:西口文也 引退
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