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新開発されたダイヤモンドより硬い物質、Qカーボンって? [科学]

地球上で最も硬い物質といえば、ダイヤモンドであることはよく知られています。
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しかし、このダイヤモンドを上回る硬さを持つ物質が開発されたそうです。

その名は「Qカーボン」

一体、どんな物質なのでしょうか?



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何で出来ている?


Qカーボンを開発したのは、アメリカのノースカロライナ州立大学の研究チームです。

今まで最も硬いとされてきたダイヤモンドは、炭素原子だけからできています。

また、鉛筆の芯に使われている黒鉛も、炭素原子だけからできています。

つまり、ダイヤモンドと鉛筆の芯は、どちらも同じものからできているんです。

でも、ダイヤモンドと鉛筆の芯は、見た目も硬さもまるで違いますよね。

この違いは、炭素原子の並び方の違いによって起きています。

そして、Qカーボンも、ダイヤモンドや黒鉛と同じように、炭素原子だけでできているんです。

もう分かるかと思いますが、Qカーボンも炭素原子の並び方がダイヤモンドや黒鉛とは違うんですね。

研究チームは、炭素原子に瞬間的にレーザーを当てて一気に3700度まで加熱し、

その後急速に冷やすという方法で、Qカーボンの生成に成功したそうです。



自然には存在しないの?


Qカーボンは、今までに発掘によって発見されたことはありません。

研究チームは、過去から現在に至るまで、地球上にQカーボンが存在したことは無かったとみています。

そして、もし自然界に存在するとしたら、どこかの惑星の中心核しかあり得ないと考えられています。

ちなみに、地球の中心核は主に鉄でできていると考えられていますが、

その深さは何と2900キロメートル

運良くQカーボンが存在する惑星を見つけることができたとしても、

掘り起こすのはとても無理そうですね。



硬いだけではないのだよ


Qカーボンは硬いだけの物質ではありません。

ダイヤモンドは硬さもそうですが、その美しさに価値があります。

Qカーボンも、光を当てるとダイヤモンドより一層強い輝きを見せるそうです。

将来的には、宝石店にQカーボンが並ぶ日も来るのでしょうか・・・?

ダイヤモンドは希少だからこそ価値がある、という面があります。

人工的に作られるQカーボンは、意外にお手頃な値段で手に入る宝石になるかもしれませんよ!

また、磁気を帯びることができる特性があり、多方面で応用されることも期待されています。



ちなみに、どんなに鋭利な刃物でも傷つくことの無いダイヤモンドですが、

実は金槌で叩くと簡単に割れてしまうんですよね。

硬さと脆さは別物なのだそうです。

Qカーボンはどうなんでしょうか?




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タグ:Qカーボン
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