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今年のエルニーニョ現象は過去最大級!で、エルニーニョって?ラニーニャは? [気象]

今年のエルニーニョ現象が、最近65年間で最も強くなる、との予測をアメリカ気象当局が発表しました。
earth.jpg

通りで今年は暑いですね!
でも、そもそもエルニーニョってどうなるんでしたっけ?
ラニーニャっていうのも聞くけど、こっちはどうだっけ?
と、いうわけで気象庁のホームページを見てみました。

まず、前提知識。
太平洋の熱帯地域(インドネシアから南米大陸の間あたり)は、
貿易風が東から西へ吹いています
このとき、太陽によって暖められた表面付近の海水も
この風によって東から西に流されています
東の方では、表面の海水が流れていってしまったため、
海底から冷たい水が代わりに湧き上がります


では、まずエルニーニョ現象
エルニーニョ現象が発生しているときは、貿易風が普段よりも弱まっています
このため、海水の流れも弱くなり、暖かい海水が西へ行ききらず、東の方に残っています。
つまり、普段よりも西の海水温が低く、東の海水温が高い状態となります。

続いて、ラニーニャ現象
エルニーニョ現象の時とは逆に、貿易風が普段よりも強くなっています
すると、海水の流れも速くなり、暖かい海水がどんどん西へ流れていき、東では海底が冷たい水がどんどん湧き上がります。
つまり、普段よりも西の海水温が高く、東の海水温が低い状態となります。


で、天候はどうなるのか?

エルニーニョ現象が発生しているときは、太平洋西部、つまりフィリピン、インドネシア沖の海水温が普段よりも低くなっています。
すると、太平洋高気圧の働きが弱くなり、夏場は気温が低く、晴れた日が少なくなる傾向があります。
一方、冬場は西高東低の気圧配置が弱くなり、暖冬となる傾向があります。

逆にラニーニャ現象が発生しているときは、太平洋西部の海水温が普段よりも高く、そのため太平洋高気圧が強くなります。
そのため、夏場は気温が高く、晴れる日が増えるに傾向にあり冬場は西高東低が強まり、気温は低くなる傾向があります。

ただし、あくまで「傾向がある」で、日本の天候には他の要因も絡むため、必ずこうなるというわけでは無いそうです。

でも、エルニーニョ現象は、夏を涼しくする方の現象だったのですね。
危うく真反対のことを口走るところでした。(冒頭で既に言っちゃってる!)


ちなみに、エルニーニョはスペイン語で男の子という意味。キリストを指す言葉でもあるそうです。
もともと、異常気象のことではなく、例年12月に南米沖の海水温が高くなることをエルニーニョと呼んでいて、
クリスマスの時期にちなんで名付けられたそうです。

ラニーニャは女の子という意味で、こちらはエルニーニョの反対だから。

覚えとこっと。


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